ミノキシジルの副作用が恐ろしいらしい・・・
薄毛対策の最後の砦とでも言いますか、国で認められたその発毛効果ゆえに、安く買える個人輸入を使ってでも使用している人が多い育毛成分がミノキシジルです。
しかし、その効果の反面副作用がある事も知られています。
例えばツイッターで検索するだけで、ミノキシジルの副作用についてのツイートがポロポロと出てきます。
しかもその副作用は、なにも頭皮だけに起こるとは限らないらしく、中には重篤な症状を引き起こす事もあるそうなのです。
ミノキシジルタブレットは、飲むのを止めました。ミノキシジルを飲むと多毛になり身体中の体毛が増えます。つまり、ミノキシジルは、発毛効果があります。ミノキシジルには何か酵素やホルモンのような働きがあるようです。私は頭髪だけでいいので。https://t.co/OLUhnkIKVI
— ハゲに負けない! (@Brn08Tw) May 29, 2016
ミノキシジルについて
ミノキシジルは発毛効果がすごいですが、
全身の毛が濃いくなることもあります。。。
自分は腕だけ除毛しておりやす(^^)— 男の悩み (@moukon5) May 25, 2016
@astvividmuseru ミノキシジルとかこわいです。
— あかにく (@dear_asahi) May 20, 2016
塗布するタイプの育毛剤は血圧に注意
ジェネリック医薬品の育毛剤には大きく分けて2種類があり、「フィナステリド」を含んだものと「ミノキシジル」を含んだものです。
フィナステリドは血圧に影響を及ぼしませんが、ミノキシジルは選ぶ前からや使用中に、使用者の血圧に注意することが必要です。— 髪のお悩み対策講座 (@kamino_onayami) May 17, 2016
ミノキシジルの副作用の種類は様々。
ミノキシジルは医薬品だし有名なので副作用があるのは分かっている、という方も多いと思います。
しかしその細かい内容まで覚えている人は少ないのではないでしょうか?
ミノキシジルで起こる副作用は大きく4つに分類できるので、まずは大まかなところをチェックしてみましょう。
頭部に直接でる副作用
これはミノキシジルを外用薬として使用した場合に多く見られる副作用ですね。
使い始めて間もなく症状が出るので、一番分かりやすいかもしれません。
主な症状にはかゆみ、発疹、フケなどが挙げられます。
頭部以外に出る生理的な副作用
こちらは主に、ミノキシジルを内服薬として使用した際に見られやすい副作用となっています。
主な症状は眠気、不眠などです。
生理的なものではないですが、肌のむくみや体毛の増加もミノキシジル服用における有名な副作用ですね。
重篤化すると危険な副作用も
これはまず服用を始める前に気を付けておかねばならない、特定の疾患に関する副作用です。
とはいえ服用後にある程度の時間を経過してから発症する事も考えられるので、今既にミノキシジルを使用していて副作用が無い人も、特に注意が必要な部分です。
不整脈、糖尿病、腎不全、心臓病といった症状がこれに当てはまります。
女性特有の副作用
ミノキシジルの副作用には女性に特有のものもありますので、女性の人はしっかりとチェックして下さい。
不妊、胎児・乳児への影響、ホルモンバランスの乱れといった症状が考えられるので、当てはまる人や気になる人は要注意です。

副作用について正しい知識を!
さて、ここまでミノキシジルの副作用を大まかに見てきましたが、次にその具体的な内容についてお伝えしていきます。
事前に気を付けておくべきところ、ミノキシジルの使用を始めてからチェックするべきところがありますので、細かく見ていきましょう!
ミノキシジルの副作用① 頭部に出る諸症状
さてまずは、ミノキシジルを外用薬として使用した場合に起こりやすい、頭部に出る症状についてお伝えします。
起こった症状がミノキシジルの副作用かどうかを確認しやすいように、事前に自分の頭皮環境を把握しておくといいかもしれません。
かゆみ
ミノキシジルを使った時に、まずすぐに起こるであろう副作用が頭皮のかゆみです。
ミノキシジルを配合した育毛剤はいくつかありますが、ミノキシジル本体や基本となる溶剤によってはアレルギー反応が起きて、かゆみが発生してしまうことがあります。
もしかゆみがすぐ引いたとしても、使用を続けていれば徐々に頭皮にダメージが蓄積され、炎症や肌荒れに繋がったりしますので注意が必要です。

頭皮を痛める原因にもなりえます
発疹
これも先ほどのかゆみと同様、ミノキシジル本体やそれを溶かし込んでいる溶剤に対して身体がアレルギー反応を起こしてしまう症状の副作用です。
発疹はかゆみの原因にもなりますし、肌荒れに直結する症状なので、もし頭皮に違和感があったら即使用を中止する事をおすすめします。

内服の場合頭皮以外に出る事も・・・
フケ
ミノキシジルが起こす育毛効果の一つに、血管拡張による血流の増加というものがあります。
血流の増加によって栄養を供給してくれるのはいい事なのですが、それが過剰になると皮脂も過剰に分泌されるようになります。
余った皮脂は頭皮に残ってフケとなり、それがかゆみなどで過剰に頭皮を触る事で大量に落ちてくるのです。
どうやら、かゆみ、炎症、フケの発生はセットになって起こる症状のようですね。

過剰に皮脂が溜まるとフケが発生します
白髪
ミノキシジルで起こる副作用の中に、白髪を挙げる人がたまにいます。
しかし、ミノキシジルが身体に及ぼす影響の中で、白髪の発生原因であるメラニン色素の減少に関わるようなものは発見されていません。
恐らく加齢によるものや栄養状態の悪化、ストレスなどによる白髪の発生がミノキシジルの使用時期と重なったと考えられます。
頭皮周辺で起こる変化の全てがミノキシジルの副作用という訳でも無いので、しっかりとした知識に基づく原因の切り分けが必要になってくるのです。

育毛剤は正しい知識で使いましょう
頭痛
ミノキシジルの副作用として頭痛が起こるというのもよく聞く話です。
ミノキシジルの効果によって拡張した血管が神経に触れるとか、異物に対して身体が過剰に反応しているという事がよく言われますがハッキリとした原因は不明です。
その時はいったん使用を止めてみて様子を見ましょう。
ミノキシジルが原因なのか、他に頭痛を引き起こす要因があるのかを見極める必要があります。

頭痛は原因が複数考えられる症状です
ミノキシジルの副作用② 頭部以外に出る生理的な諸症状
さてここからは、頭皮以外に見られる副作用についてです。
これらの副作用は、主にミノキシジルを内服した場合に起こりやすくなっています。
先ほどからお伝えしていますが、事前に自身の生活環境や体調を把握しておくことがとても大事になってきます。
眠気
ミノキシジルが持つ効果により血管が拡張する事は知られていますが、それによって血圧が下がると眠気の原因となります。
また、体内に吸収されたミノキシジルは肝臓で代謝されるのですが、ミノキシジルの代謝によって肝臓が疲労を起こすと身体の働きが弱まり、やはり眠気を催すようになるのです。
飲んでから割とすぐ眠くなるようなので、服用後運転をする必要があるような方は注意が必要ですね。

日中の眠気は危険な事も・・・
不眠
一見真逆の事のように思えますが、ミノキシジルの副作用として眠気の他に不眠になるとも言われています。
肝臓の疲れから身体の働きが落ちる事はご説明しましたが、それによって眠りが浅くなる事もありますし、日中に眠くなって寝てしまうと夜に眠れないというのは当たり前ですよね。
その場合ミノキシジルの使用を控えるほか、不規則な生活をせずに生活リズムをしっかり整える事が必要になってきます。

不眠は生活バランスを大きく乱します
めまい
ミノキシジルは血管を拡張して血圧を下げる効果がありますが、急激に血圧が下がればめまいを起こす人が出るのは当たり前です。
そしてその場合、心臓や肝臓に負担がかかっている可能性がありますのでやはりミノキシジルの使用は一旦中止すべきでしょう。
そして自己判断せず医師の診察を受けるようにして下さい。

場合によっては倒れ込んでしまう事も・・・
身体のむくみ
これは厳密には生理現象ではないのですが、ミノキシジルによって起こる副作用でよく聞かれる症状ですのでここで紹介させて頂きます。
ミノキシジルに限らず医薬品を服用すると、最終的に腎臓で濾過されて体外に排出されます。
ミノキシジルが腎臓に負荷をかけその機能を落としてしまうと、腎臓が持つ機能の一つである利尿作用も落ち、体内に水分が溜まってしまうのです。
これが、ミノキシジルが起こす体のむくみのメカニズムです。

副作用が出た場合はすぐに使用を中止しましょう
体毛の増加
そしてもう一つ、生理現象の他にミノキシジルによって起こる副作用の代表格が体毛の増加です。
元々血圧降下剤としての開発途中に多毛症の症状が出た事で、育毛剤として再研究されたのがミノキシジルです。
よってその服用によって体毛が増加する事は副作用と言うより当然の結果なのです。
この副作用が出てしまった場合の対処法としては、服用を止めるか外用薬に切り替えるかですが、切り替えた場合でも副作用が出ないとは言い切れません。

毛髪以外の体毛が増加することがあります
ミノキシジルの副作用③ 重篤化すると危険な諸症状
さて、ここまでは軽度~中度くらいまでの副作用についてお伝えしてきました。
しかしここからは、ミノキシジルの副作用の中でも生死に関わるような、特に注意が必要なものばかりをご紹介します。
日々変化する体調というよりも元々の体質や既往症などに十分留意する必要がありますので、一つ一つしっかりと確認して下さい。
不整脈
ミノキシジルによる血管の拡張は、毛髪に栄養を届けるという点ではとても有効な効果と言えます。
しかし体内の調整機能としてではなく血管が拡張してしまい血圧が下がるという事は、血流の自然なバランスを崩してしまうという事でもあります。
そのために心臓に負担がかかり、不整脈を引き起こす可能性があるのです。
ただ、ミノキシジルで起こる不整脈は元々その症状を持った方に起こりうるものなので、そうでない人は心配はいりません。
とはいえ不整脈には自覚症状が無いものもあるので、ミノキシジルを使用したい人は事前に診察を受けておく事をおすすめします。

血圧低下による不整脈が出る事があります
糖尿病
ミノキシジルはカリウムチャネル開口薬とも呼ばれています。
詳細な説明は割愛しますが、ミノキシジルが血管を拡張する際にそのカリウムチャネルを開口したままにしてしまい、それがインスリンの分泌を抑制してしまうのです。
糖尿病とは何かしらの原因で血糖値が下がらない症状なので、血糖値を下げるインスリンの分泌が止まってしまうと一大事ですし、糖尿病用に服用している薬の効果を薄めてしまいかねません。
糖尿病の人にとってミノキシジルは禁忌と言っていいくらいの医薬品なのです。

糖尿病の人はミノキシジルは使えません!
腎臓疾患
先ほどもご説明しましたが、ミノキシジルを始めとする薬品は最終的に腎臓で濾過されます。
また、腎臓は体内の塩分や糖分の量を調整する機能も持っています。
ミノキシジルの濾過で腎臓に負担をかけ、さらにインスリンが分泌されなくなる事で血糖値が高くなり更にその負担を高めてしまうと、最悪の場合腎不全を起こす事もあり得ます。
元々腎臓が弱い人はミノキシジルを使わないようにしましょう。

自分の体調・体質を把握しましょう
心臓疾患
先ほどの不整脈にも繋がる話なのですが、薬剤によって強制的に血管を拡張し血流を増やす事で心拍数が上がり不整脈を起こすような状態が続くと、心臓への負担がどんどん高まります。
ハッキリとした因果関係は証明されていませんが、過去にミノキシジルが原因と思われる心臓疾患で死亡したのではないかという例も出ているのです。
心臓に問題のある人だけでなく、高血圧や低血圧などの血圧に問題のある人も、ミノキシジルは使用しないか使用する前に医師に相談するようにして下さい。

心臓は特に要注意です
甲状腺機能の低下
甲状腺とは首元にある臓器で、ヨウ素を材料として甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺ホルモンは身体の発育に関係するホルモンで、新陳代謝を活発にしてくれる働きがあります。
これが多かったり少なかったりすると身体の生理機能に様々な症状を引き起こすのですが、ミノキシジルの副作用を併発すると症状が重くなる可能性があるのです。
そしてもう一つ、甲状腺機能障害の症状として脱毛があり、薄毛の原因がそちらである可能性があるのです。
その場合はミノキシジルは効きませんので、別途甲状腺の治療が必要になります。

甲状腺が原因の脱毛もあるのです
ミノキシジルの副作用④ 女性特有の諸症状
さて、ここまでは男女の区別無く起こりうる副作用についてお伝えしてきました。
ここからは女性特有の副作用についてお伝えする事にします。
男性の人も、パートナーがミノキシジルを使ってみたいと考えるかもしれませんので、どうか漏らさずチェックして下さいね。
不妊症
ミノキシジルを使用する事で、性的不能や性欲減退の副作用を引き起こし、結果不妊となるケースが報告されています。
もちろん不妊は男性にも原因があるかもしれないですし、ミノキシジルで不妊症になるというその詳しいメカニズムは解明されていないのですが、リスクはあるのだという認識はしっかりと持っておいた方が良さそうです。

不妊治療中などの場合は使用を控えましょう
胎児・乳児への影響
日本国内でミノキシジルを使用している育毛剤は大正製薬のリアップのみなのですが、そのリアップの女性版でリアップジェンヌという商品があります。
そのリアップジェンヌの使用上の注意を読んでみると、使用してはいけない人という項目の中に
「妊婦又は妊娠していると思われる人、並びに授乳中の人」
とはっきり書かれています。
妊娠中の安全性が確認されておらず、ミノキシジルは母乳中に移行します。
胎児への大きな影響が懸念され、皮膚を通して吸収されるので触ることも禁物です。
当てはまる人はミノキシジルを使用しないようにしたほうが良さそうですね。

子供への影響は未知数です
ホルモンバランスの乱れ
女性は生理や妊娠・出産あるいは加齢などでホルモンのバランスが崩れやすいですよね。
身体に良くない症状が出ている状態で強い薬を使う事自体が良くないので、ホルモンバランスを崩しやすい人はミノキシジルを使用する前に医師に相談して下さい。
そして体調を整える事は、そのまま薄毛の対策にも繋がっていきます。

しっかりと体調管理して使用を見極めましょう
ミノキシジル配合の育毛剤、こんな人は気をつけるべき
ここまでとても多くの副作用についてチェックしてきましたが、ちょっと多くなりすぎてしまったかもしれません。
そこで、現在こういう状態の人はミノキシジルを使用しない方がよいという条件をピックアップしてみました。
繰り返しの紹介になりますが、改めてこれらの条件に当てはまる人は注意して下さい。
心臓疾患(狭心症等)を患っている人
ミノキシジルの血管拡張効果は血流を多くしてくれますが、不自然な血流の増加は心拍数を引き上げてしまい、それはそのまま心臓への負担に繋がります。
健康な人であればさほど影響は無いのですが、元々心臓に疾患を持つ人はその影響が出やすくなっていますので、ミノキシジルを使用するのは止めましょう。
もし疾患を持っていなくてもミノキシジルを使用する事で動悸や不整脈といった症状があった場合はすぐに使用を止めてください。
低血圧症の人
ミノキシジルは元々高血圧の人に対する血圧降下剤として開発されました。
血管拡張により血圧を下げてくれるのですが、元々低血圧の人がミノキシジルを使用すると症状が悪化してしまいますし、服用している薬がある場合はその効果が弱まってしまいます。
命に関わるほどの症状が出る事は考えにくいですが、体調を崩したままになってしまいますので生活に悪影響を及ぼす可能性はあります。
低血圧症でミノキシジルを使用したいという人は、事前の医師への相談が必須と言えるでしょう。
糖尿病の人
糖尿病の人は、体内の血糖値の調整がうまくいきません。
人の体内の血糖値を調整するのはインスリンというホルモンであり、食事などで上がってしまった血糖値をインスリンが下げてくれるので、体内の血糖値は一定を保っていられるのです。
ところが、ミノキシジルの血管拡張効果の弊害で、このインスリンの分泌が抑制されてしまう事が分かっているのです。
糖尿病の人がミノキシジルを使用する事は糖尿病治療にとても悪影響なので、基本的に使用しない方が良いですし、やはり事前の医師への相談が必須と言えるでしょう。

明らかに使用を控えた方が良い人たちばかりです
ミノキシジルの副作用の発症率は「個人差」あり。
当然の事かもしれませんが、使う人の体質・体調・薬剤との相性によって副作用の症状が出る・出ない、そして副作用が出た場合でも症状が軽い・重いといった個人差はどうしてもあるようですね。
繰り返しになりますが、事前の診察や自身の体調管理がとても重要だという事ではないでしょうか。

副作用には個人差があります
正しい知識を持って使うことが副作用への防止策
ミノキシジルは効果の反面副作用の強い薬で、実は内服薬については海外では使用を禁止している国もあるくらいで、日本でも認可されているのは外用薬のみです。
しかし薄毛に悩む人にとって、ミノキシジルの高い効果は魅力的ですし、他の育毛剤が効かずに困っている人もいると思います。
どうしてもミノキシジルを使用したい人は、その副作用について正しい知識を持ち、専門の医師の指導を受ける事でそのリスクを下げる事は可能です。
ミノキシジルを使用する時は、何かあればすぐに止めるという勇気をもって正しく使用して下さい!

正しい知識と専門家の診察が大事なんです